ステージ前終身雇用

この胸押し寄せる愛を感じたなら歌おう

King & Princeの時代が来た ~6人の声が、言葉が、ミチシルベ~

 

ジャニーズJr.の永瀬廉くんを好きになって、早5年ぐらい(アバウト)経つ。(いつから、なぜ好きになったんだっけ…ってなるのが本当の恋って聞きました)

 

きっかけは、母親に「あんたの好きな顔の子が関西Jr.にいるよ」と教えられて画像を検索したこと。

「Jr.?しかも関西?そんなかっこいい人おるわけないやろ…

ほんまや(さんまさんの公式)」

 

顔で誰かを好きになったことなんてなかったし、ジャニーズJr.なんて担当すると思ってなかったので、最初は暗中模索。

ドル誌に載っている同い年の彼を見つけては、「今日も顔が好き…(トクン)」とときめいていた。

1回もしゃべったことない隣のクラスの男子好きになったみたいな。

 

そのとき周りにいたJr.担は、のちのSixTONESとなるバカレア組担当の友達Aちゃんだけ。

Jr.担初心者のわたしにいろいろ教えてくれて、わが家で映らない少クラに廉くんが出る*1こともAちゃんに聞いた。ダビングしてもらった。家に帰って再生した。

歌全然うまくない!!!あと声もっと低いの想像してた!

隣のクラスの男子、体育祭で同じチームになったら走るの遅かったみたいな。

今思えばそれで完全に恋に落ちた。(フォーリンラブするポイント変すぎるだろ)

この人を応援したいと思った。

 

そこから、レギュラー番組の「まいど!ジャーニィ~」を録画・ダビングするようになり、ジャニショで写真を買うようになり、自分の中で崩れることのない牙城だと思っていた「櫻井担」というひとつのアイデンティティのようなものまで「永瀬担」に書き替わった。

彼はわたしを変えた。

 

関西Jr.の仲間もみんな大好きになった。関ジュでいるれんれんの笑顔も大好きになった。好きで愛しくてたまらなくて、みんなずっと一緒にいて、いつかCDデビューできるんだ!と思っていた。

甘かった。

Jr.担初心者のわたしは、同じユニットの仲間が事務所を退所するなんて考えてもみなかった。明日は当たり前にあると、その先には必ずデビューがあるのだと、好きな人はずっと並んで笑っていてくれるものなんだと信じきっていた。

 

1日中泣いてから、決めた。

もう絶対こんな涙は流したくない。

自担がデビューできるなら、誰とだってどこでだってかまわない。

明日いなくなっても後悔しない応援をして、彼の明日を作ろう、と。

そんなわたしの決意を試すかのように、彼は東京で活動するようになって、大好きだったユニットと、大好きだった彼の心からの笑顔はなくなった。ように思えた。

新しくできた期間限定ユニット・Mr.King vs Mr.Princeを、好きになりたいし応援したいのにできなくて関西にしがみついている自分は最低だった。ファン失格だった。太宰治よりダメダメだった。

 

2015年夏。いちばん苦しくて、でもいちばん楽しかった。

全然仲良くなくてバラバラだった6人が、だんだん信頼を築いていった。才能あふれるメンバーと組んだことで、廉ちゃんは歌もダンスも、パフォーマンスすべて格段に上手になった。ジンと2人でMCをがんばった。玄樹にツッコめるようになった。きてぃのことが大好きになった。

ユニットの継続が発表されて、「いよいよ後ろと西は振り向かないで覚悟を決めて、この6人を応援しなきゃ」と思った、のに~♪(みんな大好き優太の「のに~」パート)

 

6人は3人と3人になった。あの夏の勢いは、強さは、確信は、なかったことみたいになってしまった。

皮肉にもvsがなくなってから、Mr.KINGとPrinceは二項対立のようにそれぞれのグループで活動することになった。

3人ずつになって、より結束力が強まったと思える発言は増えたし、パフォーマンスにもまとまりが出て、2グループそれぞれの個性やファンとの絆も生まれた。だから離ればなれがまるきりダメだったわけではない。

それでもやっぱりあの夏に見た、この6人なら誰にも負けないと思わせられるオーラはなかった。わたしはそれが忘れられなかった。

 

KINGのほうがJr.内での立ち位置が上(言葉が悪くてごめんなさい、でも今はっきり書いておきたい)だったから、心ない意見もたくさん目にした。無意識かわざとか、2グループを比べるような発言をするファンもいた。かくいうわたし自身も、何度冠番組「真夜中のプリンス」をうらやんだことだろう。

6人ともがんばってるのに、応援したいのに、どうして別のグループにならなくちゃいけないのか。

 

1度デビューしそうな勢いを肌で感じてしまったから、公演のオーラスや千秋楽のたびに、新しい仕事が決まるたびに、詳細のわからない番協が来るたびに、「次こそデビュー」と期待しては裏切られた。2年半くらいの間、KING担とPrince担に分かれざるを得なかったわたしたちキンプリ担は裏切られ続けた。

だんだん期待も何も感じなくなっていった。このまま永遠にこの状況は変わらないのかもしれないという諦観が頭をもたげた。

明日何があるかわからない、時に残酷な儚さこそがジャニーズJr.を応援する楽しさだというのに、雨も槍も降らないかわりに快晴にもならない、どんよりとした曇り空が地平線まで続くような、そんな気持ちでJr.担を続けていた。

 

あの日もメールを見て応募はしたものの、「またよくわからない番協か」そう思った。

1ミリの期待と胸騒ぎが、123%の喜びと幸せに変わるとも知らずに。

rocktheworld.hatenablog.jp

 

一緒にいてもいいんだ。

6人で夢を叶えていってもいいんだ。

CDを、出していいんだ。

長い間続いた曇天の下で、CDを出す以外のことは全部といっていいほどやらせてもらったけれど。

いちばんに望み続けたデビューが、ようやく叶った。

 

わたしよりずっと前からわたしの自担よりずっと先輩のSixTONESを応援してきたAちゃんが、おめでとうの電話をくれた。雨に降られながら帰る道端で、わたしは人目もはばからずに泣いた。

 

そこからの4ヶ月は本当にあっという間で、目まぐるしくいろんなことが変わっていった。デビューすげえ。(小並感)

ずっとどこか別の世界の話のようで実感が湧かなかったけど、フラゲしたCDたちを手にして、またみんながおめでとうを言ってくれて、Jr.じゃなくなる少しの寂しさとデビュー組としての第一歩が始まるうれしさが、堰を切ったように溢れ出してきた。

 

キンプリのオリジナル曲「Hello!!!ハルイロ」の大サビ前、こんな歌詞がある。

 

夜を越えて 明日を迎えにいこう 今すぐ

僕らの時代が来た

この声の方が この言葉が

この世界が この景色が

ミチシルベ

 

6人で話し合ってつかんだデビュー。

彼らは、わたしたちファンのおかげだと口をそろえる。

違うんだ。6人が選んだ道だから、ついていきたいんだよ。

ずっと戦ってた6人を見てきたから。

 

vsのときからはっきり、デビューしたいと言葉にし続けてくれたぐうじさん。

自分の武器はかわいさだと言える強さと自信を手に入れて、また美しくなっていくイワゲン。

言葉選びのセンスは人とは少し違ってるけど、誰も傷つけないから誰からも愛される優太。

いつもお兄ちゃんたちが大好きだってまっすぐ言葉にして伝えてくれた、愛に溢れた末っ子カイちゃん。

男気があって実はきっと頭がよくて、多くは語らないけど常に先頭を走ってくれる紫耀。

そして、ファンのことをはじめ周りのみんなの気持ちをいつも考えて、素直だけど優しい言葉をくれる廉ちゃん。

King & Princeの声の方が、6人の言葉が、見せてくれる世界が、景色が、わたしたちのミチシルベだよ。

 

2018年5月23日、King & Prince「シンデレラガール」CDデビューおめでとう。今までもこれからも、ありがとう。

いつになっても、幾つになっても、6人の夢がファンの夢です。

いつか、キンプリの心灯しつづける5万のペンライトの光のひとつになりたい。

 

売れような!!!!!!絶対!!!!!!

 

*1:ソロ曲「青」