ステージ前終身雇用

この胸押し寄せる愛を感じたなら歌おう

3年前の泣きじゃくるあなたに、King & Princeデビューするよと伝えたい

 

3年前の今日、2015年4月2日。

この日にいちばんとらわれ続けていたのは、実はわたしなのかもしれない。

昔の仲間とのエピソードは今でもうれしいしなにきんメンバーの絡みは好きだけど、Mr.KINGの3人でデビューする未来を想像した日もあったけど、永瀬廉くんがデビューするなら他のことはすべてどうだっていい、誰とデビューしようがどんなデビュー曲だろうがかまわない。過去を振り返って比べてるヒマなんてない、今と前だけ見るしかない。そう思うのは3年前のことがあったからだ。

 

あの日、初めて自分が応援していたJr.ユニットの1人がジャニーズを退所する経験をした。

悲しみ、さみしさ、悔しさ、後悔、怒り、疑問、ヲタクの無力さを知った。ジャニーズJr.の儚さ、今この瞬間に全力を費やす大切さも知った。

自担がやめたらもう今みたいに応援することもさせてもらえない。だったらメンバーなんてどうでもいいからデビューしたい。アイドルである自担を見られなくなるつらさに比べれば、他のすべてが些細なことでしかない。あの日を経験してから、そう思うようになった。

 

それから自担はだんだん東京Jr.になり、大好きだったユニットははじめからなかったかのように自然消滅した。

期間限定で組まれたユニット・Mr.King vs Mr.Prince、略してキンプリは活動継続を発表し、いよいよデビューなんだろうなと覚悟を決めた。正式にデビューすると決まったら関西への未練はきっぱり捨てて、この6人を全力で応援しようと思った。

あの夏の勢いが今まででいちばんデビューを予感させるものだったと、わたしには思えてならない。

そこから6人は3人と3人になり、デビュー発表まで2年半かかるとは、まったく思ってもみなかった。

 

東西どちらも、その間だけでも何人ものJr.が事務所を去った。

自担の同期の11年組も、同級生の98年組も、1人、また1人と退所した。

そのたびに襲うさみしさと、明日は我が身かもしれないという恐怖。

実際、大学の同級生が就活する時期になってもまだデビューできてなかったら「漠然とした期限を決めていた」とデビュー発表後に語った自担に、あと2年遅かったらその日は訪れていたかもしれなかったのかと血の気が引いた。

 

みんながみんなデビューできるほど甘い世界じゃないことは百も承知だ。

それでも自担はデビューできると、そうやって夢ばかり見ていたんだと思った。

もちろんデビューしてからも、グループが全員そろって同じ方向を向き続けられる確証はどこにもない。

それでもあの日のように、大切な人が何も言わずにいなくなるなんて光景はもう絶対見たくなかった。

「デビュー」という名の「存在証明書」が欲しかった。

そのためなら、誰かとデビューしたいと望む気持ちは捨て去ろうと決めた。

 

ずっと望んでいたそれは、発表当日降ってきた雨のように突然だった。

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やっと、叶った。その日はうれしくてたまらなかったけど、Mr.KINGとして最後、ジャニーズJr.として最後、をひとつずつ終えていくたび、デビュー組になるということはジャニーズJr.を卒業しなきゃいけないってことなんだな、とさみしさが募った。

それでも、5月23日は少しずつ近づいてくる。明日で7周年になるジャニーズJr.としての永瀬廉くんに別れを告げ、デビュー組として新しい一歩を踏み出す日。

 

3年前泣きじゃくりながら、デビューのためなら他のすべてを捨てようと決めたあなたへ。

あなたは3年後も永瀬担をやっています。

そして、ただひとつずっと欲しがり続けた、デビューの夢が叶います。

本当は捨てたくなんかなかった、平野紫耀くんと一緒にデビューするという夢も。

King & Princeとして、素敵な5人の仲間と、素晴らしいデビュー曲「シンデレラガール」を手にして、永瀬廉くんはデビューします。

もう大丈夫、わたしはあなたとさよならします。

もっと大きな夢を叶えて、次涙を流す時はいつになるんだろう。

ここからが本当のスタート。過去をそっと抱きしめて、さぁ次を描こう。