飯島、事務所やめるってよ
今日登校するのには覚悟を決めなければいけなかった。
おそらくこの学校で中居担を公言しているのはあたしだけだ。
なぜ非ヲタの友達は、事務所担のあたしならジャニーズのことはなんでも知っていると思うのだろう。
「SMAPほんとに解散するの?」
そんなんこっちが聞きたい。
朝一番に目に飛び込んできたテロップは、あたしの目を覚まさせるのには十分すぎるほどだった。
信じなかった、むしろちょっと笑っていた。
「また言ってるよ(笑)」
しかしだんだん定期的な連載記事ではないと理解せざるを得なかった。
たしかに派閥なくなってほしいとは言った。何度も。
でもそのときは、スマスマのビストロとかS-LIVEに嵐5人で出て、また下剋上が見れるときだと思っていた。
思ったほど学校で「こっちが聞きたい」件をみんなに聞かれなかったのは、もしかしなくてもあたしの顔が暗すぎたからだろう。
その代わりに普段ジャニーズの話なんかしない男子まで「朝びっくりしたね」とか話してるもんだから間接的にえぐられる。
ついに覚悟していた質問を友達や先生にされたときは、何回も頭で反芻したセリフを返した。
「話し合いがあったのは本当らしいけど、公式発表があるまでわかんない」
それはあたし自身に言い聞かせる言葉だったかもしれない。
もう一度5スマに会いたいという願い。
アイドルの、ジャニーズの、SMAPの中居さんを好きになった思い。
言ってることが嘘か本当かわからないけど、4人に(5人に)対しての言葉にはいつも嘘がなかった中居さん。
5人で歌って踊っている瞬間がいちばん、いちばんかっこいい。
今は信じるしかない。
また、明日が当たり前にあると思い込む過ちを犯したあたしを許さないでいいから。
ずっと一緒にアイドルをやってくれるかどうかなんてわからないと、何度肌で感じても忘れるあたしを叱っていいから。
どうか届きますように。