ステージ前終身雇用

この胸押し寄せる愛を感じたなら歌おう

Love-tune Live 2018がない

 

1年前の今日、Love-tune Live 2017がZepp Divercity Tokyoで始まった。

ド平日3daysにもかかわらず、2400人あまりというキャパの会場でのコンサートチケットは激戦。メンバーのこだわりが詰まったグッズにも何百人という長蛇の列ができ、3日間とも売り切れ。

 

すごかった。ジャニーズがバンドの聖地ともいえるZeppに立てることも、まだCDデビューしていないジャニーズJr.のユニットが単独ライブをできることも。

でも、いちばんすごかったのは、Love-tuneだった。

Love-tuneが全身全霊をぶち込んで創り上げた、あの日の空間だった。

 

オーラスのあの日、1日2回できないほど魂を込めて演るオリジナル曲「CALL」の禁断の2回目をWアンコでやってしまって、ああもうこれでやり尽くした、終わってしまった、と2400人は悟った。

それでも、メンバーがはけてしまったステージを見つめたまま、全員が呆然と立ちつくして動けなかった。

帰りたくない。終わらせたくない。この時間が永遠に続いてほしい。

あんなオーラスは後にも先にもない。あれはLove-tuneにしか創れない。ずっと山場で、ひと息もつかせなくて、会場のみんなが拳を突き上げてて、凄まじい迫力で楽器を演奏し歌い上げて、かと思えば王道ジャニーズなパフォーマンスも満載で、楽しくて楽しくてたまらなくて。

最後の挨拶で安井さんは、「またね、このチャンスが次いつあるかわからないけど、僕らは絶対に諦めないし、絶対次のステップに行ってやろうって、超えてやろうって」と言った。

 

諦めたくないよ。次のステップに行くLove-tuneを見たいよ。もう一度、7人とらぶ担の「愛と音」でLove-tune Liveを創りたいよ。

 

どうすればいいのかわからない。メンバーの中で3人だけが無所属Jr.扱いで載る雑誌でも、安井さんだけが毎週出るレギュラーのラジオでも、「Love-tune」という単語すら出しちゃいけないこの状況。何をどこに言ったって、ファンがどうあがいたって、このまま7人での仕事が一生もらえなかったらそれで終わりだ。

 

このままLove-tuneは鮮烈な花火のように、一瞬のまぶしい閃光を燃え上がらせて散らなければならないのだろうか。静かな絶望が夜の凪いだ海の波のように押し寄せる。

 

他のユニットがやってるYouTubeが、少クラが、夏のコンサートが、舞台出演が、バックとしてツアーを回ることが、雑誌に全員で載せてもらえることが、Love-tuneにはなくたって平気だと思ってきた。強がりでもいいから平気だと思い込み続けた。

でも、らじらーで毎週あんなに嬉々として声をはずませて「Love-tuneが」「メンバーが」と話していた安井さんが、ついにその大切なユニット名を出さなかった。他でもない、初めてのオリジナル曲であり代表曲である「CALL」の話だったのに。

そのことはわたしに、今Love-tuneは風前の灯火なんだと、その火を消そうとする風はきっと事務所なんだと、ようやくそう認めさせるには十分すぎる力を持っていた。

 

Jr.情報局にログインすれば、今もLove-tuneのプロフィールページと過去の局動画が残っている。あの日のZeppで歌い踊り笑い泣いたLove-tuneだっていつでも見れる。

それは裏を返せば、明日そのページが削除されてしまえば、もうLove-tuneは公式には跡形もなく消し去られるということだ。

 

最近のわたしは最低だ。かつて同じような立ち位置でやっていた他のJr.ユニットを見ると羨んでしまう。このままじゃ、大好きなジャニーズJr.のみんなの活躍を喜べないで嫉妬して、過去にすがりついてLove-tuneのメンバーの前途を閉ざす、醜いヲタクになってしまう。

こんなこと言いたくないけれど、もしもLove-tuneがこのままなくなって、7人はバラバラにそれぞれの場所で新たな一歩を踏み出したとして、わたしはそれを前向きに見守る自信がない。

きっと見るたびLove-tuneのことを思い出して悲しくなってしまうし、Love-tuneのことが大好きすぎて、新しい場所でがんばる彼らをLove-tuneの彼らよりも好きになることができるかわからない。

 

Jr.担はとても楽しい。今しかないからこその儚さが、誰にも負けないようにともがく必死さが、ひとつ仕事が決まるたびにこみ上げる喜びが、イチから一緒に作っていく物語が、唯一無二で刺激的な最高の娯楽だ。

そう、ジャニヲタは娯楽。ただの趣味。だから、こんなに苦しくてつらくて何も見たくなくなるのならJr.担はやめるべきだ。

大好きなのに。安井さんが、Love-tuneのメンバーが、大好きなのに。何より、安井さんが大切にしている初めてのユニットLove-tuneが、大好きでしかたないのに。まだ好きでいさせてほしいよ。

 

Love-tuneに会いたいなあ。でもそのためにできることが、もう見つからないんだよ。どうしたらいいの。どうすればまた「俺たちとみ"ん"な"でっせーの"っ」\Love-tune~!/って言えるの。

 

わからないまま、わたしはきっとJr.担をやめられない。